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「噛む」「笑える」「食べれる」

入れ歯治療のポイント

天然の歯がそろっていたときと同じ状態になることが、患者さんにとって快適な入れ歯だと考えています。そのためにじっくりと時間をかけて、お口の中の環境から整えていきます。

入れ歯治療

患者さんにとって良い入れ歯とは、なんだと思いますか。しっかりと噛めて、話すのも、つけていても違和感や痛みを覚えないこと。つまり、天然の歯と同じ状態ではないでしょうか。

保険治療では、入れ歯を作るときに型取りが1回しかできず粘膜調整の回数も限られています。そのぶん完成までの期間は短く、1か月足らずで総入れ歯を作ることが可能です。でも、それで入れ歯がぴったりと口に合ったら、入れ歯に不自由を感じている方が、これほど多くなるはずがないのです。
※方法に制約があります。

噛める総入れ歯を調製します。

噛める総入れ歯入れ歯をお使いの患者さんの中には、「入れ歯なんだから不自由でもしかたがない」と思って、不具合を我慢されている方がたくさんいらっしゃいます。でも、本当にそうなのでしょうか。

入れ歯とは、不自由なく物が噛めるようにするために使うものです。違和感があったり、痛みがあったりする入れ歯では、使う意味がありません。当院では、総入れ歯でしっかり噛めて味わえる事が大事だと考えています。

時間と手間をかけ、患者さん一人ひとりに合わせて作られた、オーダーメイドの入れ歯は、より天然の歯に近づいた治療法です。大きく口を開けたりしても、より外れにくく、食事も不自由なく美味しく食べられるように、リハビリしながらお作りします。

入れ歯治療の5つのポイント

入れ歯を作ろうとしたとき、もしお口の中にトラブルがあったら......。また、噛むための顎の機能が衰えていたら......。そんな状態ではいくら入れ歯を作っても、できあがったものは「病気の入れ歯」になってしまいます。

「病気の入れ歯」を使っていると、その状態が普通になってしまいます。天然の歯で噛んでいたときと同じように使える入れ歯を作ろうと思ったら、まずお口や顎の状態を元に戻さなければなりません。当院では、そのためのトレーニングやリハビリの期間を設けています。

5つのポイント

●傷んだお口の中の粘膜をしっかり治療する
●顎関節の位置を整えて本来の機能を取り戻す
●噛み合わせを正確に調整する
●科学的に顎の運動を調べる(3次元6自由度の検査)
●咀嚼パターンを分析し先進機能義歯を作る(オプション)

(※ウーリッヒより引用)

この5つのポイントに気をつけて、時間と手間をかけるからこそ、満足のいく入れ歯ができあがるのです。

正しく噛める入れ歯にするために

正しく噛める入れ歯にするために天然の歯がものを噛むときに活躍しているのが、歯の根にある歯根膜という部分。ところが、歯が抜けてしまうと歯根膜もなくなってしまいます。総入れ歯の方は、歯根膜がすべて失われた状態になっているのです。

歯根膜を失ったとき、その代わりとなるのが口腔内の粘膜。しかし、人によってお口の中のどの部分でどのように噛んでいるかは異なります。それにともなって、口腔内の粘膜の柔らかさや硬くなっている部分も違ってくるのです。

入れ歯を作るときには型取りをするだけでなく、口腔内の粘膜の状態についても、よく診察しなければなりません。顎関節と人工歯の位置、総入れ歯の床部分と粘膜の密着、そしてそれぞれの調和が取れてこそ、天然の歯と同じ正しい噛み合わせができるようになるのです。

オーダーメイド入れ歯のススメ

オーダーメイド入れ歯のススメ総入れ歯は、唾液の層によって口腔内の粘膜と密着しています。しかし、噛んだときには当然圧力がかかります。この圧力は、口腔内のすべての場所に均等にかかるわけではありません。

人によってものを噛む場所や噛みかたは違います。すると、そのよく使う一部にだけ圧力がかかることで、入れ歯がズレてしまうのです。これが不具合を起こす原因となっています。

当院のオーダーメイド入れ歯は、まずできるだけ圧力をかけない状態で、全体の型を取ります。その後、よく使われる部分に圧力をかけて型取り。そのデータを元に、大きさや各部分の厚みなどを検討して、お口の中にぴったり収まる入れ歯を作っていきます。

良い入れ歯は全身の健康につながる、そして脳機能の活性化が促進される

オーダーメイド入れ歯のススメ小さい子に「よく噛んで食べなさい」と注意することがありますが、おとなにとってもよく噛んで食べることは大切です。

よく噛まないで飲み込むと、胃で消化するのに時間がかかって胃もたれしたり、便秘や下痢の原因になったりします。また、免疫機能の低下、脳機能も減衰します。

逆によく噛んで飲み込んだものは、消化吸収がしやすいので、少量の食べ物でもたくさんのエネルギーがとれるようになり、生きる喜びも生まれます。「おいしい」五感の活性化です。

また顎を動かすこと自体にも、たくさんの利点があります。満腹感を得られるので食べ過ぎなくなりますし、味覚や嗅覚が鋭くなるとも言われています。顎を動かすことが脳への刺激になって、

●学習能力が高まる
●認知症が進行しにくくなる
●手足の筋肉の反射が強まる

などの効果も期待できます。

不自由なくものが噛めて食事が美味しくできると、全身が健康になり、表情も豊かになるということなのです。そして、よい入れ歯を作ることは人間だけができることで、日常生活にとってどれだけ大切なことか、わかっていただけたら幸いです。自分にあった入れ歯で、健康な人生を送りましょう。

 

自然な入れ歯痛くなくて、噛める入れ歯「噛む」「笑える」「食べれる」

 

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